DIYをする人なら誰でもお世話になるSPF材。2X4(ツーバイフォー)、1X4(ワンバイフォー)などサイズがややこしいので一覧表を作成しました作品事例も混ぜて紹介してるので参考にしてください。
どうも、ドンビボ TKC(@dbbdontbebo)です。
私のDIYにほぼ100%登場するSPF材。SPF材には2X4(ツーバイフォー)、1X4(ワンバイフォー)など色々な規格があり、安い上に加工もしやすくDIYに欠かせない木材。日本だけでなく、海外でもDIY定番の木材でそのレシピは世界共通。
少しややこしいのがそのサイズ表記。
SPF材は海外輸入品なので、表記がインチやフィートです。
さっとインチ→cm/mmに変換するほど頭が良くないし、なかなか全部覚えられない。
図面を書いたりするときに毎回検索するわけですが、いい加減めんどくさかったので一覧表を作成しました。
さらにその一覧表を手元に置いておけるようiPhone壁紙に!
そもそもSPF材とは何でんのん
Spruce (スプルース/トウヒ)
Pine(パイン/松)
Fir (ファー/もみの木)
これら3種類の頭文字をとってSPF。
蝶野正洋のフィニッシュホールド「ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック(STF)」とは一文字違い。
SPF材は全部同じ木材ではなく、3種類の木が混合しているらしく、へー!って感じです。素人では3種類を見分けることは困難。別に見分ける必要はないです。
呼び方もさまざまで、ツーバイフォー材、ツーバイ材、2×4材とか言われてます。
どこのホームセンターでも売っており、その手に入りやすさと加工しやすいということから初心者DIYerのみならず上級DIYerにもおなじみの木材です。
インチやフィートだったり全部覚えられないし、さっと変換するほど頭が良くない。毎回検索するのがめんどくさかったので一覧表を作成
ワンバイ材・ツーバイ材(SPF材)規格サイズ一覧&DIY製作事例の紹介
ワンバイ材・ツーバイ材、ワンもツーもインチなんですが、実際に売られている寸法は一回り小さめ。このあたりもSPF材の寸法をややこしくしてる要因。
個体差も若干あるので、プライスカードにも約38mmとかあいまいな表記がされてます。
規格 | 読み方 | mm換算サイズ | 断面サイズイメージ |
---|---|---|---|
1×4 | ワンバイフォー | 19mm x 89mm | |
1×6 | ワンバイシックス | 19mm x 140mm | |
1×8 | ワンバイエイト | 19mm x 184mm | |
2×2 | ツーバイツー | 38mm x 38mm | |
2×4 | ツーバイフォー | 38mm x 89mm | |
2×6 | ツーバイシックス | 38mm x 140mm | |
2×8 | ツーバイエイト | 28mm x 184mm | |
2×10 | ツーバイテン | 38mm x 235mm | |
30×40 | 角材 | 30mm x 40mm |
大雑把には1×(ワンバイ)=薄い方、2×(ツーバイ)=厚い方って感じです。
1×4(ワンバイフォー)・1×6(ワンバイシックス)・2×4(ツーバイフォー)は比較的手に入りやすいですが、全規格があるとは限りませんので、お探しの場合は一度ショップに確認してみることをおすすめします。
長さはフィート(ft)単位での販売しています。ここは合ってます、1フィート約30cm計算で3倍に変換すればOKです。
ft (1ft=304.8mm) | mm |
---|---|
3フィート | 914.4mm |
6フィート | 1828.8mm |
8フィート | 2438.4mm |
たいていの家は天井の高さがだいたい2400mm前後なので、6フィート(1,820mm)か8フィート(2,438mm)を買っておけば間違いないかと。
ホームセンターでも大型店へ行けば、10〜12ftのものも売ってます。長いとそれなりに重さがあるのと割れ・反りなどリスクも高い。またカットしないと乗用車に乗らないし、家の中での取り回しもよろしくない。
長いのが必要な場合は、2X4(ツーバイフォー)をジョイントするパーツも色々売られてるので、それを利用して長さを出すのもアリでしょう。
写真のものはアマゾンで300円くらいで購入したパーツ。ベランダシェードの支柱に使ってますが、外れたりすることなく使えてます。(関連記事:【ラブリコ】賃貸マンションでもOK、ベランダシェードをDIY)
この時はなるべく強度を出したかったのでこちらのモノを使用しましたが、普通に使うだけなら2枚で456円とコストパフォーマンスに優れたLABRICO(ラブリコ)ジョイントのほう↓がスタイリッシュに仕上がります。
1×4(ワンバイフォー)DIY
実売価格もアンダー300円とかなり良心的な価格で手に入る平べったい板。単体で棚にするも良し、すのこ状に並べるもよしの万能サイズで私のDIYでの登場はかなり多め。
2×4(ツーバイフォー)と幅が同じ89mmなので、そのあたりも使い勝手が良いところです。
関連記事:【ムズい…】予算1,500円、ソロキャンプ折りたたみローテーブルを自作!
1×6(ワンバイシックス)DIY
実売価格アンダー500円。1×4(ワンバイフォー)の1.5枚分の平べったい板です。
自分の中ではそこまで使用頻度が高くなく、メインというよりはサブで使う要素が多めです。単体で棚にしたり、絵本棚では側面板に使用中。
絵本棚
このDIYでは側面板の真ん中に使ってます。
単体で棚としても使えます。セリアで買える棚受けがジャストサイズだったり、無印のBOXを横向きに置くことが可能です。
関連記事:誰でも簡単に作れる絵本棚をDIY【DIY#001 PictureBook Shelf】
2×4(ツーバイフォー)DIY
実売価格アンダー400円のキングオブSPF材 2×4(ツーバイフォー)、DIYをするなら避けては通れないほどの王道中の王道木材。
2×4(ツーバイフォー)専用のアタッチメントやパーツも多数存在しており、それらと組み合わせることで壁面棚からテーブルなんかも作成可能です。もちろん単体でもDIYでき、デッキフロアやベッドなど大型からスパスラックなど小型なものまで幅広く対応。
ステップ
2×4材のみで作れる簡単&お手軽DIY。毎日の手洗い習慣で活躍中です。
賃貸DIYの強い味方、ラブリコで壁に柱が作れる
関連記事【簡単お手軽DIY】2×4で作る子ども用踏み台(ステップ)1,000円以下で作れます。
30☓40のDIY
他のホームセンターで販売してるのか不明ですが、私のホームグランド「コーナン」ではSPF材の角材が売られてます。
1本220円くらいで購入可能な角材で、非常に使い勝手がよく、なんと言ってもヤスリがけ不要でカットしてそのまま使えるところが最強。私のDIYで一番使用頻度の高い木材です。
真四角が欲しいときもありますが、絶妙なサイズ感でこの長方形がいい仕事します。
ハンガーラック
穴を開けて丸棒を通すだけの簡単お手軽DIY。
このDIY以外にも子ども用デスク&チェア、キャンプ用デスク&チェアに使用。
真四角が欲しいときもありますが、絶妙なサイズ感でこの長方形がいい仕事します。
関連記事:簡単DIY!散らかる子ども服をおしゃれハンガーラックで見せる収納
SPF材を購入するときの注意点
安い・扱いやすい・手に入りやすいといいとこずくめのSPF材ですが、海外輸入品ということもあり販売されている品質のバラツキがかなりあります。
SPFに限らずあらゆる木材にも言えることですが、1つとして同じものはなく、1本1本に個性があります。最高品質のSPF材とまではいかないけど少しでもいいモノを買おうと思うと、野菜を買うときのように目利きがいります。素人DIYerである私が買って失敗したー!という経験を元に紹介するSPF材を買う時にチェックすべきポイントは以下3つ。
ただ残念なことに完全なものはないです(断定)妥協ポイントを決めて買いましょう。
なるべくいいSPF材を見つけよう
- 節(フシ)が少ない
- 反(そ)ってない
- 蜜があふれていない
- 結束バンド状態でのまとめ買い
節が少ないものを選ぶ
節(フシ)とは木材にある目玉みたいなやつです。これがあるからこそ個性が出るし、本物の質感が生まれます。ただ、これが多すぎると時としてDIYでは邪魔な存在になります。
なんで邪魔かというと、この部分だけ異常に固くてビスが刺さらない(ことが多い)です。
棚の高さを決めて、いざ取り付けよう!となった際にビスを打ち込みたいと思った場所に節があるという、DIYあるあるなんで、それをなるべく未然に防ぐためにも節が多すぎないモノを選びたい理由です。
ビスも等間隔、均等に打てるとキレイに仕上がります。
とはいえ、節(フシ)がないSPF材もないので、なるべく少ないものをチョイスするようしてます。
反ってない(曲がっていない)
厳密に言うと、売ってるものは反ってない木材のほうが少ないです。少々反っていても短くカットして使う分は影響少ないし、ビスで止める時に多少歪みを補正できます。
ただ、断面が反ってるものは要注意。
短くカットしてもビスで止めてもさすがに使いにくい。こういう状態の木材はパスしましょう。せっかく寸法どおりに作ってもまっすぐならなかったり、ガタついたりとデメリットが多いです。
もしかして活かせる方法があるのかもしれませんが、私の引き出しにはないです。
薄い1x(ワンバイ)材のほうが反りが強い傾向があり、厚みがある2x(ツーバイ)材の方が反りが少ないです。
蜜(松ヤニ)があふれていない
3番目にしてしまいましたが、これがあるものは一番やっかいです。素人には手が追えません。
予備知識がない時は「なんかついてるけど、ここだけ削ればいっか〜」という軽い気持ちで買って、いざサンディングをしてみると予想を大きく上回る頑固な粘り。ハンドサンダーの研磨面にべったりヤニが付着し、ヤニのとり方も分からず結局ハンドサンダーをだめにしてしまい激しく後悔。
これがあるやつは完全にハズレ。
写真のように端っこにあってカット前提であれば問題ないです。設計と照らし合わせてチェック。
結束バンド状態でのまとめ買い
めんどくさいんでついやってしまうんですが、結束バンドでくくられた状態での購入はリスクあります。
30☓40材を6本束で買ったことが何度かあったんですが、6本あれば1本は微妙なものが混ざってます。芯材などに使用するには問題ないですが、やはり1本1本チェックしながら購入すると安心です。
条件のそろったSPF材がない!
どうしても良いのが見つからない場合は、、、、
待つ!
翌週に行くと在庫が増えてたりするのでお試しあれ。DIYブームで売れまくってるのか、お店の人が入れ替えてるのか不明ですが、回転が早いです。
特に手に入りやすい1×4(ワンバイフォー)・1×6(ワンバイシックス)・2×4(ツーバイフォー)はサイクル早いです。
前章で紹介した大きめのホームセンターでしか見かけない1×3(ワンバイスリー)、2×6(ツーバイシックス)などは流通量が少ないこともあってかそこまで回転が早くありません。
1週間も待てるかいや!今すぐ欲しいんや!!
そんな時はホームセンターのラン&ガン(ハシゴ)です。だいたい同じエリアに2〜3箇所あるはず。
私はけっこう待てる(というか進行が遅い)ので別のDIYを進行したり、逆に良い木材があれば余分に買ってストックしています。
2×4や1×4などSPF材におすすめツール
1×4(ワンバイフォー)・2×4(ツーバイフォー)は幅広くDIYに使われることから、専用のパーツやアタッチメント、工具などがたくさんリリースされています。これらパーツやアタッチメントを使えば素人でも作れるレパートリーが格段に増える
のもSPF材の魅力の一つ。
工具
実際に私がDIYで使用している(していた)アイテムを紹介いたします。
ツーバイフォー定規
DIY初めてすぐ買ってOKなツール。
メジャーでちまちま計測してた時間を返してほしいと思った逸品です。
センターも1/3の箇所もさっと木材に沿わせるだけで計測可能で直角もひける超便利グッズ
500円くらいなんですぐ買いましょう!なんと最近では100均にも売ってるそうです。
ハンドサンダー
SPF材のみならずどんな木材にも使うのでアレですが、ここで紹介する意味としては、SPF材はちょっとのサンディングで十分使える状態で売ってるのでこれで十分ってことです。
SPF材はプレーニングといって全体を機械でサンディングした状態で売られてますので、素手で触っても全く問題ないレベルです。個人のこだわりにもよるのですが、私は時間がもったいないので、ランダムサンダーを使ってがっつりサンディングする必要はないと思ってます。
とはいえ、ちょっとしたササクレや切ったあとの切り口などはサンディングが必要なので、さっと使えるハンドサンダーが手放せません。
のこぎりガイド
DIYをはじめてから痛感したのが、真っ直ぐ切ることの難しさ。のこぎりで木材を真っ直ぐ切り落とせるのは熟練の大工さんにしかいないんじゃないでしょうか。そんな熟練大工さんに少しだけ近づくことができるツールが「2×4 のこぎりガイド」です。
このツールを使えば、まっすぐカット・斜めカットなどこのガイドにそって切ることでまっすぐカットが可能です。
と、理論上はそうなんですが、手で抑えてるときにずれたりするので実際はバッチリまっすぐにはならないです。ノーガイドで切るよりはかなりマシになりますし、電動ノコギリをまだ持っていないビギナーや、大きな音の出せない夜間の作業では重宝します。
今ではあまり使わなくなってしまったツールですが、DIY初期は大活躍したアイテムです。
アタッチメント&パーツ
ラブリコ、ディアウォール、シンプソン金具、ソーホースブランケットなどツーバイフォー専用のアタッチメントが多数存在します。その他にも独自のアタッチメントが多数。
これらのパーツやアタッチメントを組み合わせることでDIYのレパートリーが広がるし、強度面でも安心できる家具の組み立てが可能になります。
塗料
無垢の仕上がりを求めるなら塗装不要ですが、塗装が簡単なのもSPF材の魅力のひとつ。
元々の素地が白いので下塗り不要で、発色もキレイにでます。
ミルクペイントなどペンキで色を塗るも良し、ワトコオイルでアンティークな雰囲気にするも良し、自由にデザイン可能です。
長時間直射日光にあてるとだんだん茶色く変色しますので、白のまま残したい時は日陰で保管しましょう。Tシャツ日焼け跡みたいになります。
こうなると塗装でしか隠せなくなるので要注意です。
あえて日焼けさせてからワトコオイルで塗装したらいい感じに仕上がる裏技もありますが、まだ研究中でありここでは割愛します。
まとめ
DIYをする人なら誰でもお世話になるSPF材。
これからもDIYには積極的に使ってゆく予定です。
図面を書いたり、買い物時にチェックできるようサイズ一覧表をiPhoneの壁紙にしました。もちろんこれもDIYで。
これでもう迷わない(はず)。
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