どうも、ドンビボ TKC(@dbbdontbebo)です。
土を使わない=虫がつきにくい、吊るしたり、壁にかけたりインテリアの幅が広がる、育ちが早く表情が豊かで見てて楽しいなどなど、魅力を伝えだしたらキリがないビカクシダ(コウモリラン)。
今回は鉢植えで購入したビカクシダを株分けし、板付けにしました。
未熟ところもあるかもですが、板付けの方法をご紹介します。どなたかの参考になれば幸いです。
ビカクシダ 板付 材料と手順
ビカクシダを板付けするために以下のものを用意しました。だいたいホムセンや100均で揃います。
- ビカクシダ
- 水苔
- 株の大きさにあう板
- 釣り糸
- 吊り下げ用ワイヤー
- カッターナイフ
- ガンタッカー(無くてもOK)
- 園芸シート(床を汚さないためなので、ブルーシートやダンボールなどで代用可)
板付けする手順を簡単にまとめます。トータル作業時間は30分〜1時間くらいです。
なかなかやる機会もありませんが、慣れればもっと早くできると思います。
数日から1週間ほど漬け込むのが一般的みたいですが、私は小一時間程度でやりました。今のところ成育に問題はみられませんが、時間があるなら先人たちの教えに従うほうが無難かと!
板の種類は何でもOKですが、薄手のものは扱い使いにくいので、5mm以上がベター。ホームセンターや100円ショップでも購入可能です。
成長点ごとに株を切り分ける。
水苔で山を作り、ビカクシダをのせてグルグル巻きつけ固定します。成長点が上にくるように株を置きます
吊り下げれるようワイヤーでフックを作成すれば完成です。
実は、ご縁がありビカクシダを1株お譲り頂き、見よう見まねでコルクに貼り付けたことがあります。
それがこちら↓
未経験者にしてはうまくいったかな?と思ってます。
やや徒長気味ですが、3ヶ月ほどかけ胞子葉が2枚、貯水葉が一枚と成長が早く、12月現在でも胞子葉の新芽が出てきています。アガベとは決定的に違うのは成長の早さ!
話がそれてしまいましたが、板付けもコルクつけもそんなに難しいものでもなく、初心者でも簡単にできると思います。
ビカクシダ 板付につかう板
今回使用した板は、押入れ改造一畳書斎に使ってたOBS材を手頃なサイズにカットし、リサイクルしました。OBS板を使用する注意点としましては、穴あけ時に当て板をしないとこうなります…。
やるかどうか迷ったんですが、通気性のために穴を10箇所あける。これはあってもなくてもいいかな?というイメージ。穴なしでも十分育つと思います。
板の準備ができたら、着生させる土台となる水苔です
ビカクシダ板付につかう 水苔
ホームセンターで売っていたチリ産の水苔を使いましたが、諸先輩がたのオススメはニュージーランド産。はっきり言って違いはよくわかりませんので、次回はNZ産を購入し研究してみます。
水苔は、使う前に水に戻して使います。
水に入れておくとワカメみたいに増えるので、使う分量にご注意を
ネット情報によると水で戻す時間は1週間がベストらしいですが、小一時間くらいしか漬け込んでません。今のところ大丈夫そうですが、次回は長めに漬け込んでみたいと思います。
3玉作りたかったので、パッケージの半分ほどの量を水で戻しました。きちんと測ってないので適当です。
少し余るくらいで足りないことはありませんでした。
鉢植えビカクシダを株分け
ポットから引っこ抜き、ブチブチと恐ろしい音を立てながら根を引き裂きます。
本当に大丈夫かと心配になりますが、他に方法もないみたいなので、思いきりやりましょう!
見えないところに子株っぽいのがあり、カッターを使い、板付けクラスを3株、ポットを2株に仕分け。カッターは、消毒するのが一般的みたいですが、してません、ノーフィアー。
小さな子株は水草ポットに植え付けて、養生へ。
貯水葉と胞子葉がある3株をいよいよ板付けです。
ビカクシダを板に固定する
いよいよ板に付けます!と言いたいところですが、ここでもうひと手間。
前回のコルク付けでは、釣り糸を巻き付けるのにかなり苦労したので、板付けスタンドをDIY。
この台を使い、ようやく本題の板付け開始です。
手前に重心がかかるので脚を手前に長めに設定。板をクランプで固定して、テーブルっぽくして使います。手前に重心をかけすぎると倒れてきますが、水苔玉と子株くらいでは倒れません。図面もなしでリサイクル材を使い適当に作りましたが、バランスもバッチリ。
水苔を丸めてこんもりさせ、こんもり水草の頂点に取り外した株を置き、釣り糸(テグス)でぐるぐる巻きつけます。巻きつけがひと段落したら糸を結んで、ガンタッカーでまとめました。冷静に考えるとここから錆びるかもしれんな…。
手元にあった12lb(3号)で巻きましたが、糸の太さは細すぎなければ、こだわる必要はないと思います。糸の位置は、成長点を守ればある程度はラフに巻いても問題無さそうです。透明ミシン糸も良いそうなので、釣り糸は高いしそれで十分かもです。
板付けスタンドは作ってよかったな〜。なんと言っても両手が使えるのが快適すぎる。
メリット:両手が使える!
デメリット:出番は年数回!いざ使うぞって時にみつからないやつ
一年間を通して出番は数回なんでわざわざ木材を買ってまで作ることは無いかと。
台がなくてもうまく置き場所見つけて作業可能です。
なお、成長点が上に向くように設置することがマストとのことだが、ポットでは向きは様々だったので成育に影響があるわけではなく、きれいに展開するかどうかじゃないかと思ってる。
どっちが上なのかあんま自信ないので納得させている
余談ですが、釣り糸の代替品としてラップでもいけるそうです。保湿面では確かに良さそうですが、貯水葉が展開してきたらどうすんの??
よくわからないんで今回はパス。
最後にワイヤーでフックを作って完成です。
慣れてきたらもう少しインテリアに馴染むようデザインにもこだわりたいところ。
鉢植えビカクシダ(コウモリラン)の板付けまとめ
冬直前の11月は株分けの時期ではないが、マンションの室内育成なら大丈夫かなと思い決行しましたが、二週間ほど経過しても枯れる雰囲気はなく、おそらく大丈夫な気がしています。
室内だと水やりした後の水切りがちょい面倒です。自立ができたり、受け皿があると便利。
いままで水苔を扱ったことがなく、難しそうと思ってたんですが、思いのほかしっかり固まります。
良い展示がないかちょっと考えてみよ。
ビカクシダ鉢→板付のおすすめポイント
- 壁掛けやハンギングなどさまざまな展示が可能になるところ
- 板付けビカクシダを買うと高いが、1鉢から板付けビカクシダを量産可能
- 板の種類も形も自由なので、自分好みのモノが作れる
仕上がりだけ見るとややこしそう見えるんですが、かなり簡単です。
材料はホームセンターに行けば手に入るし、100均一でも揃いそうです。作業時間も1時間かかりません。
インテリアとしてはもちろんですが、目線にグリーンがあると気持ちいいです。
ビカクシダ鉢→板付ちょっと残念ポイント
- 鉢→鉢の植え替えと違い、手が濡れてしまいます…
- 濡れた手で釣り糸が結びにくいなど、慣れも必要
そこまで大きな問題ではありません。
今回1番困ったのは、娘の乱入です。
水苔を丸めてるのが遊んでるように見えたらしく、「私も一緒にやる!」と言われ、思いのほか時間がかかってしまった。根のダメージを最小限にしたく、植え替えはスピード感をもってやりたかったのに…。
今回板付けできなかった子株があるんで、子株が成長したら次は苔玉にチャレンジしてみます。板付けも楽しかったのでまたあらたな株を買ってしまいそうです。
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